結婚写真の心得

同じアングルでも数枚

フォトアルバム

結婚式で各シーンごとに1枚だけ撮っていくアマチュアカメラマンや即席カメラマンも多いですが、これは経験が足りていない方がよくやることです。最高の一枚が常に確実に手に入るのならシャッターを押すのは1回でもいいですが、ありがちな話ですがフラッシュに釣られて目を閉じてしまう被写体もいるので、一回につき同じ写真を数枚は撮影するつもりで式場に向かいましょう。結果として同じような写真が何枚も現像されてくるかもしれませんが、その中からみんなの表情がいいのを選べるわけですし決して無駄なことではありません。1押し入魂とどこでも1枚しか撮影しなかった場合、誰かが余所見をしていたりクシャミをしそうな表情になっていたりするとそれだけで完璧な写真から遠ざかり、面白い写真しか残らなくなってしまいます。なので無意味なようでも念のため同時に3枚ほど撮影すると安心です。最近はデジタルカメラや携帯電話のカメラ機能を使う人も多いので枚数の制約はそんなに心配しなくてもよさそうですが、そうでないカメラを使用するなら多めにフィルムを準備してセカンドバッグに詰め込んで、ピカピカに磨いた靴を履いて玄関から軽快な足取りで会場へと出発するようにしてください。例えば少なくとも20のシーンを激写するつもりなら各3枚と考えて60枚、予備として40枚の合計100枚ほどの容量なりフィルムなりバッテリーを確保しておかないと、肝心の場面で続行不能になる恐れがあります。

早めに会場入り

結婚式の当日は早起きして準備を整えて少し早めに到着するように段取りを組むと、いろいろな面で余裕を持てるので自信を持って行動できます。自宅からは遠いけどギリギリ間に合うように出発してドキドキを味わいたい、そんな少年のような心は今回は置いておき、招待してくれた新郎新婦のためにも遅刻なんてしないようにしてください。寝坊して朝食を食べる時間がなくなったのならゴハンを抜くか遅れて行くかの選択をしなければなりませんが、当然ゴハンを抜く方を選びます。普段から時間にルーズなのをチャームポイントにしている人でも、この日だけはどんなトラブルに巻き込まれても時間厳守でお願いします。ただ間に合うだけでなく会場で時間を潰すくらいの余裕があるのが望ましいでしょう。早めに到着すると式場の雰囲気を観察したり撮影ポイントを探すこともでき、結婚写真の撮影でも有利になるのでぜひとも早起きしてください。式が始まる前の新郎新婦の姿も写真に収めておけば面白いでしょうし、懐かしい友人とのツーショット撮影などをしてテンションも上げて開始の時間まで思い出話や近状報告で盛り上がる、そんな素敵な時間を過ごせます。そこで忘れ物をしたり足りないものがあればコンビニへ急行して巻き返しを計ることも可能で、これが時間的余裕が持つ大きな意味でもあります。披露宴や挙式の風景はみんなが写真を撮るでしょうが、その他にもあったら面白い1枚はいくらでもあるのです。

結婚写真のプレゼント

会場で数限りなく撮影した写真をその後どう活用するのか深く考えたことのある人は意外と少数のようで、大部分は一ヶ月もすれば忘れられてしまう運命を辿るのはなんとも哀しい事実ですが、仕方ないかもしれません。新郎新婦本人達にとっては大切な思い出で、何度も眺めたくなりアルバムを毎週欠かさないで捲っているかもしれませんが、ゲストはそこまで頻繁にアルバムを見返すことはしないのです。デジカメではなく携帯やスマフォで撮影したのならアルバムに閉じることすら実行されていないでしょうし、他の写メに埋もれて忘れられていくだけです。あんなに熱心に撮ってたのにどうしてだろう、と疑問も沸きますが、それは写真が欲しかったというよりもカメラマンになりたかっただけなのかもしれません。シャッターを押す自分に酔いしれる、なので作品そのものには深い興味を示さずすぐに熱も冷めてしまうのでしょう。でもそんな写真でも新郎新婦にとっては素敵な記念の品になるので、ゲストからのプレゼントとして結婚写真の詰め合わせを贈ってはいかがでしょうか。DVDに焼けば1枚に収録できるのでかさばらず、同じことを考える方が50人いたとしてもそれほど置き場所にも困らないので新居への引越しをしたばかりでも邪魔にならないか心配する必要もありません。ただし相手がパソコンやDVDプレイヤーを持っていなければ中身を閲覧できないので、事前に確認しておきましょう。