撮影・挙式編

挙式中は写真撮影できる?

バージンロード

挙式と一言でいっても、様々な挙式スタイルがあり、主に、キリスト教式・神前式・仏前式・人前式があります。神前式、キリスト式などの宗教式では、式中の撮影ができない場合や、契約している専属カメラマンのみが撮影を許可されているケースなどもあり挙式スタイルによってルールが違ってきます。こちらでは挙式中の写真撮影のマナーについて解説します。

入場時の写真撮影

バージンロードを進む新郎新婦、父親にエスコートされた新婦が進む場面は是が非でも欲しい一枚ですが、わりと厳粛な空気なため無遠慮にパシャパシャとシャッターを押してもいいのか気になって仕方がありません。またポジション的に後姿しかまともに撮影できない席もあり、記念に残るアングルの写真は任命されたカメラマンにしか得られないかもしれません。入場時に新婦さんが後ろを振り返って手を振ってくれればどこに座っていようがそこそこいい写真撮影ができますが、そんなムードではないので無理です。バージンロードを歩む被写体の表情を正面から捉えたければ、最前列の親族にカメラマンを依頼するか許可を得て前方でカメラを構えることになります。でもビップである前列の親族にそんなお願いはできませんので、関係者の了承を得たカメラマンがその役目を果たすのが普通でしょう。ゲストの中から選任するならカメラを趣味とする友人に頼むのが一般的で、友人の席は概ね後方であると相場は決まっています。なので席に着いたままの位置ではいい写真が撮れないので、入場時にベストなポジションへ移動する段取りを決めておくのです。注意すべき点は決してバージンロードには立ち入らないことです。撮影のためとはいえそれだけはやめましょう。また照明の具合にもよりますが、フラッシュは使っていいのか禁止されているのか、これも事前に確認しておきましょう。

挙式中の写真撮影

どんな流れになるかは会場ごとに違いますので、一通りフィルムに収めたいなら進行がどうなっているのか確認をしておかないと当日ついていけません。リハーサルを見学できればそれに越したことはないのですが、時間がなくて参加できなかったのなら関係者に教わっておきましょう。当事者のおふたりも準備で忙しいでしょうが、ゲストだって暇とは限らず挙式のリハーサルの日に用事があっても責められることではありません。なのに「カメラマンを任されたんだから一蓮托生、練習にもとことん付き合うのが素敵な結婚写真に為にも必要なんだよ、海外出張の予定をキャンセルしてでもそのリハーサルには行くからね」と無理をしても、新郎新婦が喜んでくれればいいですが心配をかけてしまう恐れもあり、あまり熱意を持ちすぎるのも今後の関係がギクシャクしてやりにくくなるだけです。なので絶対にリハーサルに参加しなくてもいいですが、およその流れだけは確認してイメージトレーニングで備えましょう。一般的には入場後は賛美歌から始まって、聖書・説教、誓約をして指輪交換、祈祷、ベールオープン、結婚宣言、賛美歌の流れになります。多少順序が違うこともあるので正確な進行をメモして当日に備えておきましょう。そしてこの場面ではどこから撮影してよいのか、ダメな場所はどこかということも打ち合わせしておけば、挙式中に慌てることなく一連の撮影がスムーズに行くので、みんな大喜びです。

退場時の写真撮影

緊張感に包まれてチャペルでの挙式が終了したら新郎新婦が退場します。この時にはもう凍てついたような空気もなくみんなニコニコ笑いながら肩を叩いて「おめでとう!おめでとう!」と声を張り上げてふたりを見送ります。感動的なシーンですのでぜひとも数枚の写真を撮るべきですし、十枚以上になっても構わないのでどんどんシャッターを押しましょう。指を叩きつけながら連打するくらいで丁度いいかもしれません。新郎と新婦、どちらをメインに撮るかはカメラマンがどっちとより親しいかに関係なく新婦を主役として扱うのが正しいので、被写体と自分のポジションを考えて中央にウェディングドレスを纏った華やかで美しい新婦となる構図になるようにすると、あとからとても喜ばれるでしょう。男性も女性も同じ立場だ、等しく主役なんだからと平等に扱いたいかもしれませんが、結婚式・披露宴の主役は確実に花嫁姿の新婦になります。納得のいかない男性もいるでしょうが、ここはウエディングドレスに免じてなんとか引き下がってもらうしかありません。入場時も退場時も花嫁にピントを合わせて、が結婚写真の鉄則です。また退場時のポイントですが、後姿も多めに撮影しておきましょう。ロングベールならこの世の物とは思えぬ美しい後姿になりますし、教会を出て行く姿は結婚写真に必須の1枚になるからです。